2025年10月29日
【日本農村医学会レポート②】岐北厚生病院 看護の質を高める「初回離床」可視化の試み
【学会発表レポート】消化器外科術後の「初回離床」を可視化する試み(岐北厚生病院 看護師)
2025年10月23日(木) 第74回日本農村医学会学術総会にて、岐北厚生病院 の後藤看護師、杉戸看護師、松下看護師 が、「消化器外科手術を受ける患者の初回離床に対する看護補助の実態調査」についてのポスター発表を行いました。

(写真:会場で発表を行った杉戸看護師(左)と後藤看護師(右) )
発表者の病棟では、外科経験の浅い若いスタッフが多く、術後の患者さんの離床(ベッドから離れること)を補助する際に、統一されたマニュアルがありませんでした。そのため、業務が「先輩の言い伝え」や個人の経験に頼りがちになり、患者さんが痛みなどでスムーズに離床できないケースもあったといいます。
今回の研究では、看護師の経験年数と離床の実施状況などを調査。結果、経験年数による実施内容に大きな差はなかったものの、このままでは新人が入るたびに「言い伝え」での教育が続いてしまうという課題が明確になりました。
後藤看護師は「今回の結果を踏まえ、既存のパンフレットを見直し、誰もが同じように実践できる統一した指標(マニュアル)が必要だと改めて感じた」と話しました。
岐北厚生病院は、今後も現場の課題を可視化・研究し、看護の質の向上に取り組んでまいります。