2025年10月31日
【日本農村医学会レポート⑤】久美愛厚生病院 「検査の精度」を守る臨床検査技師の挑戦
【学会発表レポート】「もし患者さんが保存剤を入れ忘れたら?」 臨床検査科の疑問をチーム連携で研究(久美愛厚生病院 臨床検査技師)
2025年10月24日(金) 第74回日本農村医学会学術総会にて、久美愛厚生病院 の臨床検査技師チーム(中切臨床検査技師、井口臨床検査技師ら)が、「蓄尿保存剤の添加濃度による尿中生化学項目への影響と防腐効果の検討」についてポスター発表を行いました。

(写真:会場で発表を行った中切臨床検査技師)
この研究は、患者さんが自宅で行う「蓄尿」について、「もし保存剤を入れ忘れたりして量が少なくなってしまっても、検査結果は大丈夫なのか」という、スタッフが普段は確認できない現場の疑問から始まりました。
中切臨床検査技師は、後輩の井口臨床検査技師(ポスター共同研究者 )と測定時間を分担し、細菌検査の担当者や医師にも協力を仰ぎながら、データをまとめ上げました。
研究の結果、保存剤が少量の場合でも細菌の増殖をしっかり抑えていることが確認できました。
中切臨床検査技師は、「検査科は普段あまり表に出ない『裏方』になりがちですが、検査の精度を守るために様々な活動を頑張っていることを知ってもらえれば嬉しいです」と話しました。
久美愛厚生病院は、これからも正確な検査を提供するための精度向上と、チーム医療の推進に取り組んでまいります。